ケータリングの意味と宅配デリバリーとの違いを分かりやすく解説

「最近流行っているケータリングサービスって、実際どうなの？」
「デリバリーと何がちがうの？」

ケータリングサービスを一度も利用したことがない人は、疑問に思いますよね。そこで今回は、ケータリングの意味と宅配デリバリーの違いについてまとめてみました。メリットやデメリットを知って、ケータリングを上手に活用してみてください。

ケータリングってどういう意味？

ケータリングとは、出張して料理を提供してくれるサービスのこと。日本では昔から「仕出し屋」というものがありますが、これは調理した料理を運んでくるサービスです。ケータリングは、お祭りの屋台をイメージした方が分かりやすいかもしれません。材料と調理する人が移動して、その場で料理を作り提供する、というのがケータリングサービスです。

海外では「Caterer（ケータラー）」と言い、日本の市場規模と比べものにならないほど一般的なのだそう。

ケータリングとデリバリー、決定的な違いは？

その場で調理してくれるのがケータリング、出来上がった料理を運んできてくれるのがデリバリー。どうしてケータリングが注目されているのかというと、ケータリングは作りたての温かい料理が食べられるので、まさにレストランなどの飲食店感覚で食事ができるという点にあります。またデリバリーでは難しいスープ料理や生ものなどのメニューも、ケータリングサービスなら食べられるというのも大きな利点です。

ドラマや映画の撮影で、よくケータリングサービスが利用されるそうです。毎回冷えたお弁当では、気分が上がらないのかもしれませんね。

ケータリングが便利な理由

ケータリングサービスは配膳や準備のスタッフが同行してくれるので、テーブルセッティングから後片付けまですべてお任せできるというのが便利です。ケータリングサービスに適した場所さえ用意できれば、あとはプロのスタッフにバトンタッチ。時間と手間の節約になります。

例えば会社の会議室でちょっとしたパーティーを行う場合、事務的な会議室の机を、テーブルクロスやテーブルセッティングで、レストランさながらの食事空間に作り上げてくれます。オプションで花やインテリアのデコレーションを頼んでおけば、さらに素敵な演出をしてもらえます。

デリバリーに比べ、ケータリング料理の満足度が高いのはなぜ？

ケータリングはその場で作りたての料理を食べられるという意味で、料理自体に魅力があることは確かです。でもそれに加えて、ケータリング料理が喜ばれる理由があります。

それは料理を入れる器の違いもあると言います。デリバリーはサービスの形態上、どうしても使い捨ての容器に入れられていることが多いですよね。どんなに高級な料理であっても、使い捨て容器と使い捨てフォークで食べると、おいしい味が半減してしまうもの。やっぱり素敵な器に入れて食べた方が、満足感があります。

ケータリングのデメリットは？

もちろん、ケータリングにもデメリットがあります。それは調理、配膳ができる程度のスペースは自分で用意しなくてはいけないということ。人数に応じた十分な場所がないと、ケータリングサービスを利用するのは難しいでしょう。しかし最近は、レンタルスペースが増えつつあります。時間単位で、場所だけ借りられるサービス。飲食可、ケータリングサービス利用可のレンタルスペースなら、快適なイベント・パーティーを開催することができますね。

またケータリングサービスは調理機材からスタッフまで大掛かりな出張を依頼するわけですから、それなりの料金がかかります。一つ数百円のデリバリー弁当とは比べられません。ケータリングの料金は、サービス会社やプランによって異なりますが、飲食店で2時間の食事コースをオーダーするくらいの料金程度と想定しておくとよいでしょう。もちろん、高級な食材を使ったゴージャスなコースやオプションサービスを追加した場合は料金が変わってきます。でもケータリングサービスのコースには、基本的にお酒・ソフトドリンクの飲み放題料金も含まれているので、それほど高いという印象は受けないと思います。飲食店まで移動する手間を考えれば、十分納得できる価格設定だと言えるでしょう。

成長し続けるケータリングサービス市場

日本ではケータリングサービスを利用したことがない、という人はまだまだ多いですが、今後はもっと発展していくことが予想されます。
料理の種類やクオリティこだわった高級ケータリングサービスや、プロのインテリアコーディネーター・フードコーディネーターを派遣してくれるおしゃれなケータリングが流行りつつあります。また料理教室も同時に行ってくれるケータリングサービスは、とくに女性に人気なのだそう。利用シーンも、企業のパーティーやイベントだけでなく、学生コンパやママ会など、もっと少人数かつカジュアルに利用できるケータリングサービスが増えてきています。