新年会の挨拶・小話にいかが? 正月行事や十二支にまつわる豆知識
おせち料理や正月の遊び、十二支の由来の話は日本人に馴染み深いものなので、老若男女問わず「なるほど」と興味を惹かれること請け合いです。
小学校の校長先生のように、挨拶スピーチでためになる豆知識を話してみるのもおすすめです。
新年会挨拶にピッタリな、正月にまつわる豆知識を紹介します。
おせちの由来って?
「おせち」は元々、季節の変わり目「節」、お祝いの行事「節句」、神さまにお供えする料理「節供料理」などが合わさった「御節供(おせちく)」が由来だと言われています。それが略されて「おせち」となったのだとか。
おせちは重箱に美しく並べるのが定番の盛り付けスタイルです。重箱には、「福を重ねる」という意味が込められているそうです。
蓋つきなので、保管しやすいメリットもあります。重箱は昔は5段と決まっていました。1〜4段目までは料理を、5段目は神さまからの福を入れるスペースとして空にしておいたそうです。おせちは縁起ものですから、重箱の4段目は「四」ではなく「与」と書きます。詰める料理の数も奇数(きすう)を吉数(きちすう)にかけて、1・3・5・7・9の奇数を意識します。
おせちをいただくときは、「祝い箸」を使いますね。両方の先端が細くなっている「両口箸」なのは、神様と人とで使えるとの意味があります。1月7日までの松の内は、祝い箸を毎日洗って名前が書かれた箸袋に保管し、大切に使います。
正月遊びの豆知識
凧あげは元々貴族の遊びでしたが、江戸時代になってからは、庶民の間でも遊ばれるようになりました。年明けに我が息子の成長を願う意味があって、願いを天に届ける儀式だったそうです。
はねつきは室町時代に中国から日本に入ってきた遊びで、羽根についた黒い玉は「むくろじ」という植物の実が使われていました。むくろじを漢字で書くと「無患子」なので、「子の患いが無い」という意味から、厄除けとしても続けられてきました。顔に墨を塗るルールは、魔よけの効果があると言われています。
百人一首は、藤原定家による和歌100選から作られています。宮中の遊びが江戸時代に庶民の間にも広がり、やがて百人一首大会まで催されるようになりました。絵入りで子供にもとっつきやす楽しめることから、正月定番の遊びとして広まったということです。
おたふくやひょっとこの輪郭が描かれた台紙に、眉・目・鼻・口のパーツを目隠しして並べていく福笑い。おかしな顔に出来上がったものを、周囲の皆で笑いながら遊びます。「笑う門には福来る」というめでたい意味で、江戸時代より子供の遊びとして盛んに続けられてきました。
十二支のひみつ
そもそも干支とは、中国から伝わった「十干十二支(じっかんじゅうにし)」の略で、十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)と十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)を組み合わせて、年数や日数を表すためのものでした。その後覚えやすくするために、十二支の漢字に具体的な動物をあてはめるようになったそうです。
どうしてこの並びになったのかについて、日本ではおもしろい言い伝えがあります。
ある年、神さまが動物たちに「ご褒美をやるから元日の朝私のところへ集まるように」とお触れを出しました。その話を聞き逃したネコがネズミに尋ねると、ネズミは「1月2日朝」だとウソの日時を教えました。そのため、ネコは私たちの身近な動物にも関わらず、十二支には入っていません。さらにネズミは、もうひとつズルをしました。
誰よりも早く出発したウシの背中に飛び乗って、元日、神さまの目の前で門が開いた瞬間に、ウシの背中からピョンと飛びおり、一番を勝ち取ったのです。
そのあと、トラ・ウサギ・タツ・ヘビ・ウマ・ヒツジ・サル・トリ・イヌ・イノシシの順に到着しました。
神さまはその順番通りに、それぞれの動物を一年間の大将としたそうです。
まとめ
新年会は一年の始まりですから、聞く人の気持ちがハッピーになるような話を選ぶことも大切です。
もちろん晴れやかな声と表情で、縁起を呼び込むような挨拶を心がけてくださいね。
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