壮行会の挨拶って順番にルールがある? 司会進行・準備マニュアル
そもそも壮行会って?
送別会は、ただのお別れ会であるのに対し、壮行会は送り出すことに加え、例えば出張や栄転のように、次の場所へ向けての励ましという意味が含まれています。ゆえにお別れの悲しさというよりも、激励するムードを出した方が壮行会らしくなるでしょう。また壮行会を激励会と呼ぶ場合もあります。
激励会は、より励ましの要素が強いと言えます。お別れか栄転か微妙なケースには、あえてはっきりと会の目的を印象付けず「〇〇さんを囲む会」と称することも少なくありません。
壮行会の準備
そして送る側の挨拶をしてもらうために、何人かにスピーチを依頼しておかなくてはいけません。カジュアルな壮行会であれば、ステージでの余興も盛り上がるのでおすすめです。さらに懇親会も兼ねるような数時間にわたる壮行会にするならば、食事の段取りも必要でしょう。壮行会当日に何かしらのアクシデントがあった場合、迅速に対応するため、司会進行役の他にも何人かヘルプを頼んでおけば万全です。
壮行会の進行
1.開会の挨拶
司会進行役が開会の挨拶を行います。
2.主役の紹介
主役の経歴を簡単に説明します。この後用意している送る側の挨拶、主役の挨拶にうまくつなげるための前説のようなものですから、手短な紹介でかまいません。
3.送る側の挨拶
まずは送る側から、主役への贈る言葉を伝えます。主役の直属の上司や同僚など、近しい関係にあった人にスピーチをしてもらうのが一般的です。
挨拶の内容は、本人との思い出話、そして感謝の言葉に続き、最後に激励するといった流れを作るとまとまりやすくなります。思い出話は、あまりプライベートなエピソードはふさわしくありません。相手の個人情報を漏らしてしまうことになりますし、内輪ネタすぎて周囲の人がよく理解できないからです。できるだけ聞いている側にもわかりやすいような説明、内容を選んで取り上げましょう。感謝の言葉は、主役の優秀な部分をあげつつ、実際に感謝したことを丁寧に語ります。
そして最後に、激励の言葉となります。主役の今後の予定について、あまり具体的な情報は分からないかもしれません。そんな場合は、主役にどうなってほしいか、どのように成功すると推測できるか、そんな抽象的な雰囲気の激励で大丈夫です。将来を応援している、期待しているといった内容を熱く語ってください。
カジュアルな壮行会で余興をする場合は、送る側の挨拶前半で入れます。感謝や激励の歌・ダンスなど、しんみりしない雰囲気の余興がおすすめです。壮行会の主役はあくまでも送られる人なので、余興の内容がひとりよがりなパフォーマンスになってはいけません。忘年会ではないので、あまり笑いを狙うような余興も控えるべきでしょう。
4.主役の挨拶
送る側のスピーチが終わったら、いよいよ送られる側の挨拶です。これまでお世話になったことに対しての感謝の気持ち、壮行会を開催してくれたことへの感謝の気持ち、そして今後の抱負について話します。自分の話は謙遜気味に語る方が、印象が良いでしょう。最後はお世話になった人たちへの激励で締めるとうまくスピーチがまとまります。
花束などのプレゼントを用意している場合は、送られる側の挨拶が終わったタイミングで渡します。主役の挨拶、花束贈呈は壮行会の山場シーンなので、スムーズな進行が求められます。寄せ書きメッセージも、このときに一緒に渡しましょう。
「〇〇さん、これからも頑張ってください。応援しています」
と簡単な激励メッセージと一緒に渡すのがスマートです。
5.締めの挨拶
進行役が、壮行会の締めの挨拶をします。壮行会のメインである主役のスピーチは済んでいるので、「では今後の活躍を期待しています」など、軽い一言を添える程度でよいでしょう。
壮行会成功のポイント
壮行会に関して、人間関係の非常にデリケートな問題があります。それは、華々しく送り出される主役がいるということは、その陰に隠れた主役になれなかった人も存在するということです。そして多くの場合、その主役の座から落ちてしまった人も壮行会に参加しています。送る側も主役側も、挨拶の言葉選びには注意が必要だということです。壮行会の準備や挨拶をする際は、そうした事情への気配りにも気を付けてくださいね。
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