送別会のスピーチ、何話せばいい?送る人編
こなれた送別会スピーチを成功させるには、いくつか抑えておきたいポイントがあります。送る人の種類別にご紹介します。
定年退職の送別会なら、華々しく
相手のことを上げて下げてまた上げて、メリハリをつけるとスピーチは面白くなります。しかし上司なので、あまり辛口なことを言うわけにはいきません。例えば「部長はお顔が凛々しいので、私はてっきり怖い人だと思っていました!」といった感じで、オブラートに包み、自分の勘違いをオチに付けてイジれば、角が立たず会場の笑いも取れるでしょう。
上司の功労に敬意を表し、スピーチは後半に向かって華々しく盛り上げていく構成にします。「本当に尊敬します」「今の自分があるのは上司のおかげです」「お別れするのが名残惜しい」と自らの感情をオーバー気味に伝えましょう。
そして最も大事なポイントは、定年退職を「おめでたい」ことだと強調すること。何十年も仕事一筋でやってきた世代にとって、定年退職は達成感よりも寂しさの方が上回っていることもあるからです。退職して再就職が決まっている人なら、また次の仕事に期待が入り混じった前向きな気持ちを抱えていることでしょう。しかし定年退職した後なにも予定がない人だと、ただ仕事失った虚無感に苛まれているかもしれません。
だからこそ、送別会のスピーチで「定年=素晴らしい」という価値観を誇大表現してあげるのです。その言葉を聞けば、周りは自分を認めてくれていると感じ、きっと満足してくれるはずです。
中途退職の送別会は名残惜しさをアピール
あまり退職者を褒めすぎるのも不自然ですし、なにより周りの反感を買ってしまうかもしれません。とはいえさっぱりしすぎるのも、送られる人の肩身が狭くなり気の毒です。ですからその中間で折り合いをつけて、絶妙なバランスの褒めスピーチが求められるのです。
「〇〇さんの上昇志向はあっぱれだ」とほんの少し嫌味を織り交ぜて大方褒めるのは、クールでいいですね。もしかすると今の職場が嫌で転職を決めたかもしれないので、辞める理由については深く突っ込まないでおきましょう。あくまでも次のステップに進むという「てい」で、人生観を語るなど、漠然とした方向に焦点を当てた方が話しやすいです。結びは「〇〇さんがいなくなるのは寂しいですが、その分頑張ります」的な締めで、きれいに収めるといいでしょう。
結婚退職の送別会は楽しくカジュアルに
結婚退職の送別会スピーチには、ひとつ注意点が…。結婚退職する人のためにお涙ちょうだい系のスピーチをしてしまうと、ある層を極めて不快にさせてしまいます。ある層とは…結婚願望があるのにまだ結婚できていない、とうが立った独身女性たちです。
彼女たちからすれば、結婚退職だなんて、どれだけ羨ましいことでしょう。「先に結婚されるだけでもいい気はしないのに、そのうえ辞めるのが悲しいなんて聞きたくもないし、慰めたくもない!」と本音では思っています。
ですから結婚退職の送別会スピーチは「結婚おめでとー!元気でねー!」くらいのサバサバとした感じで終えた方が、心のモヤモヤを抱えた層を刺激しなくて済みますよ。
スピーチをする上で大切なこと
プロではないのですから、少々詰まったって噛んだって大丈夫。むしろ見ている方からすると、人間味が感じられて微笑ましく、逆に会場の雰囲気を和らげてくれます。
そしてスピーチは、心を込めることが何よりも大事。ビジネスマナー本をそのまま真似したようなスピーチは時間の無駄。退職者に対する思いを、自分の経験から出た生の言葉でスピーチしたためましょう。
「おすすめケータリングコース」
大いに盛り上がって、たっぷり食べたい人にきっとご満足できるメニューです。串揚げやちらし寿司などの人気の品々に加え、合鴨のローストペッパーやマリネサーモンなど、工夫を凝らした美味しい料理がたくさん並びます。
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