送別会で泣く派?泣かない派?心に染みるお別れエピソード
送別会で号泣してしまった、笑顔で送るために最後までこらえた、など送別会の涙にまつわる感動エピソードを2つご紹介します。
人前では涙を見せないと決めていたのに…
しかし婚約相手の地方への転勤が決まり、Aさんはやむなく退社することに。彼も毎日忙しい職業なので、自身が家庭を支える役割を担うための苦渋の決断でした。
「入社以来、ずっとお世話になってきたチームリーダーの女の先輩に伝えるときは、緊張で脚が震えました。人手が足りない状況の中、自分が翌月抜けることで影響があるのは明らかだったので、申し訳ない気持ちもいっぱいでした。でも事情を説明すると、先輩は意外なほどあっさりと納得してくれて、退社する前に送別会をしようと自ら企画してくれました。
3月の一年間で一番多忙な時期。みんなの業務の隙間時間を調整して、送別会は社内の会議室でケータリングサービスを利用し開催してくれました。送別会の間はお世話になった多くの人にあいさつやお礼を言ってまわるのに精いっぱいで食べる暇もないくらいだったので、忙しすぎて感傷的になることもありませんでした。
でも送別会の最後に、リーダーの先輩が私に花束と寄せ書きメッセージを渡してくれる際、私に『Aは最初は不器用な子だと思ったけれど、人一倍頑張って信頼できるくらいの仕事ぶりになった。今まで見てきた新入社員の中で、一番の努力家だった。』と珍しく褒めてくださって、さらに先輩の目が少しうるんでいるのが分かって…普段はクールで感情をあまり見せない人なのにびっくりして…私は泣かないと決めていたのに、ついもらい泣きして、結局全員の前で号泣してしまいました。
退社後結婚式を控えていたため、すぐに地方に引っ越しました。それから東京を訪れる機会もなく、先輩とはそれ以来会えていません。でも公私共にお世話になった方なので、落ち着いたらあらためてお礼を伝えに伺おうと思っています。
仕事中には分からなかった先輩の一面を送別会で垣間見ることができて、会社時代の締めくくりが良い思い出になったことを嬉しく思います。」
泣いて笑っての送別会が印象的
いつも入り浸っていた学生向けの安い飲み屋で、送別会くらいはいいものを飲み食いしようぜということで、みんな初めからガンガンいい酒を飲んで、かなりいい感じに仕上がってきて。店のマスターが2階の個室ならっていつもギターOKにしてくれるから、これまでやってきた曲を全員で熱唱したりしていました。
かなり酒も飲んで、珍しく刺身や肉料理も食って食って、そろそろお開きってときに先輩が『お前らはまだ就活の合間にもバンド続けられたのに、俺が一抜けして結局解散する流れになっちゃって、ごめんな。』ってマジな顔で話し始めて。いつもオチャラケ系の人だからまさかの真面目トークにびっくりした。自分らの進路を変えてしまったかもって本気で責任を感じてるようだったから、いい人なんだなってジーンときちゃって。今考えると面白い画だけど、なんか男4人でしばらくワーワー男泣きしました。
そのあと先輩が自分らのオリジナル曲をギターで弾き始めて、アップ系の曲だったから、全員で笑って大合唱しました。何度も。それからまた泣けてきて、その繰り返し。送別会は延々と朝方まで続きましたね。
社会人になった今では、もうあんな密な関係を新しく築くのは難しいです。仕事も忙しいし、家族もいるし。結局自分たちも全員就職して音楽は辞めちゃったけど、またいい歳になってから再結成したいなと思えるくらい、いいバンドメンバー、いい思い出です。」
いざ送別会の別れ際になって、普段隠れていた相手の一面や、自分の中にあった本当の気持ちが出てくるもの。大人になると、とくに男性は恥ずかしい気持ちから人前で涙は見せたくない、という人も少なくありません。
しかし人と人との出会い、別れの時においては、涙という形で人間的な感情を顕わにすることで、言葉以上に自分の気持ちを相手へと伝えることができるのかもしれません。
悲しい涙、ありがとうの涙、複雑な感情が入り混じった送別会でのワンシーンは、きっと人生の名場面として、互いの心に深く、いつまでも残り続けることでしょう。
「おすすめケータリングコース」
さまざまな人数に対応し、リーズナブルな価格で十分にご満足いただけるパックプランです。
ピッツァやハンバーグ、サラダなど、メニューラインナップは充実しています。
デザートも付いており、お手軽に楽しんでいただけます。
宴会のその他の記事