こなれた自己紹介テクニックin懇親会

懇親会というと、メンバー同士の顔合わせの場でもありますよね。自己紹介は必要不可欠です。ですから人前で話すことが苦手な人は、皆の視線を一斉に浴びながらの自己紹介は緊張がやまない試練の時ですよね。でもちょっとしたコツを知っていれば、焦らず悩まず、こなれた自己紹介をすることができるんです。そのポイントをご説明します。

気を付けよう！姿勢と視線

緊張のあまり下を向いたり落ち着かない態度をとってしまうと、まず第一印象が悪くなってしまいます。どんなに心臓が高鳴っていても、胸を張って堂々とした姿勢を保ちましょう。視線は司会者を中心に、全員を見渡すように向けると、誠実な印象を与えることができます。人と目を合わすのが辛ければ、なんとなく顔の真ん中、鼻付近を眺める程度でかまいません。手や足は動かさず静止しましょう。

忘れてはいけないのが表情です。懇親会ですから、口角をきゅっと上げて軽く微笑むような表情が理想的です。口を開けたままにしたり、あまりに歯を見せすぎた笑顔は知的さを損なうので注意しましょう。目元はできるだけ優しいまなざしになるよう、目を細め目尻を下げ気味にすると相手に威圧感を与えません。逆に威厳をアピールしたい場合は、しっかりと両目を見開くと効果的です。

ユーモアを入れればつかみはＯＫ

いざ自分の順番がまわってきたら、先ほど述べたような姿勢を維持して、十分に間を取ります。あえて沈黙を作り出すことで、そのあと始まる自己紹介のトークに重みを持たせることができるのです。全員が注目していることを確認したら、ゆっくりと大きな声で話し始めましょう。早口ではなく、少し遅いかなと思うくらいのスピードが聞く方からするとちょうどよいです。

さて自己紹介で一番強調すべきことはなんでしょう。正解は名前です。肩書きや細かい個人情報よりも、まずは全員に名前を覚えてもらうのが先です。特徴的な名字や名前の人なら、その部分を取り上げてみてください。変わった名前をいじってくださいと言わんばかりに、自虐的にアピールできれば自己紹介のつかみはＯＫです。あまりにも無難な名前なら、語呂合わせでもなんでもいいので、キャチコピーを付けて名前をふれ込みましょう。無理くりの名前紹介であっても、聞く人はその後のトーク内容に期待して、集中して耳を澄ましてくれるようになります。この導入部分がうまくいけば、自己紹介は成功したも同然です。

流れるようにトークを展開していく

Ａです。Ｂです。Ｃです。Ｄです。というふうに、ただ情報をバラバラに羅列してくだけでは聞く方は興味が持てません。内容が頭に入ってきません。心に残るトークというのは、流れるようなストーリーがあってこそです。ポイントを一つないし二つに絞ってから、そこに肉付けしていく形で話を展開していきましょう。短時間の自己紹介の中に、自分の情報をすべて収める必要はないのです。あれもこれもと欲張っていると、結局何も伝わりません。自分の名前と、あとひとつくらい知ってもらえればいいや、というくらいの姿勢で自己紹介を組み立てることをおすすめします。

流れるようなストーリーであれば、関連する時事的なネタや内輪ネタを余談として並べていってもOKです。ストーリー性のある話は記憶に残りやすいという脳の性質を最大限に活かしましょう。

話の山場には身振り手振りをプラス

自己紹介を始めるまでは落ち着いた態度を見せることが効果的ですが、名前紹介で皆の心をつかんだあとは徐々に感情を露出させていくほうが好印象です。最初から最後まで淡々と自己紹介を終えてしまうと、人間味が感じられません。照れでも興奮でもその時の感情を素直に見せることで、親しみやすさを演出できます。

テクニックとしては、少し大げさなくらいの身振り、手振りを付け加えてみましょう。視覚的ににメリハリがつき、見た目にインパクトがあるので自分への集中を維持させることができます。

自己紹介のまとめはオチつきで

話の最後にオチをつけるのは、関西人特有ですよね。自己紹介を笑いで締めくくるには、なにか軽いオチを付けることをおすすめします。気の利くセリフがぱっと出てくるようなら、当日の懇親会に関する面白いネタを取り上げてみてもよいでしょう。アドリブができないなら、前もって笑いのとれるオチを数種類準備しておいても大丈夫です。ただし当日の懇親会の雰囲気に合わせて選べるよう、堅めのものからくだけたものまで、レベルに応じて揃えておくと万全です。大した内容でなくても、ありきたりなセリフ、期待通りのセリフを裏切るようなネタを入れるだけで、インパクトある自己紹介の完成です。

自己紹介テクニックをマスターして、気持ちの余裕を持って懇親会に参加できるようになるといいですね。苦手意識がなくなれば、だんだん宴会コミュニケーションを楽しめるようになるかもしれません。